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誕生日に告白!

18の時に家を出て大学に通うために、一人暮らしを始めることになりました。慣れない土地というよりも、知らない土地の生活ははっきり言って楽しみでした。一人暮らしという解放感に魅力を感じて。ただ、親の仕送り上、下宿という生活となり男だらけの共同生活という点だけは除いて。

 

当然に下宿先には女性を入室させることは厳禁でした。共同生活も慣れると案外よいもので、4畳半の部屋も一人では広く思うくらいでした。私の誕生日は9月末で、ちょうど一人暮らしを始めて丸半年が過ぎた頃は誕生日さえも忘れるくらいにバイトに熱中していました。バイトはファーストフード店で、暇な時間帯はないくらいの忙しさでした。

 

突然バイトの先輩の彼女が女の子を紹介してくれたのです。とてもかわいい子で自分にはもったいないくらいな子でしたが、友達から始め純粋なお付き合いをすることになりました。その紹介してくれた日が誕生日だったなと後から気づき、その時はラッキーな誕生日だったなと思ってました。

 

その子とは、純粋なまま数ヶ月で終わってしまっい、そのまま月日が流れました。そして翌年の誕生日がやってきました。その日もバイトをみっちりいれており、終わったのは夜の10時過ぎでした。その日は朝から今日は誕生日だなと思ってバイトをしておりました。

 

特に予定もなく、終わったらそのまま下宿で寝るだけみたいなのを考えていましたが、同じ10時に終わったバイト先の2つ上の女先輩が、食事に行かない?と誘ってきたのです。当然に自分の誕生日を知っていることもなく、私自身も予定はなかったので、近くのファミレスに行くことにしました。

 

 

食事をしてその女先輩の車で自宅に送ってもらうことになりました。その先輩には恋愛感情というものがまったくありませんでしたが、バイト中にいろいろ助けてもらったり、休憩時間が一緒になった時に少しだけお話しをしたりする程度の関係でしたから。

 

しかし、軽自動車に乗っているその先輩の車の中で、彼女から告白をされたのです。予想もしていなかった私でしたが、何故か受けてしまいました。今思うとバイトが終わり、制服から私服に着替えた彼女を見て食事に誘われた時に心の中で燃えてくるものがあったのかもしれません。

 

その彼女とは純粋なお付き合いではなく、大人なお付き合いをさせていただくことになりました。しかし、大学を卒業して遠距離になってしまい、意見の不一致などから別れることとなってしまいました。大学を卒業し、地元で就職をした自分は今度はアパートで一人で暮らすことになりました。残業が多く、休みも少ない仕事に就いてしまった自分は、恋愛のれの字も忘れてしまうくらいでした。

 

携帯電話も普及していませんでしたは、PHSは会社から支給されており、少しだけ私用で使っていました。私用といっても同期との飲み会の約束や会社の愚痴を話す程度でしたが。そんな忙しい社会人1年目の誕生日にまた恋がやってきました。夜の9時過ぎに食事も済み、お風呂に入ろうとしたその時にPHSがなったのです。その番号は同期の女の子でした。

 

出てみると、緊張した声で、今度映画見に行かない?と伝えられました。寂しい誕生日が終わる数時間前にまた女性からのアプローチがやってきたのです。あれから18年が過ぎました。今でも武勇伝のように誕生日伝説を妻に話すと、あの日の電話は10月に入ってからだと言われますが、確かに誕生日だったと記憶しています。


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